高瀬の膝枕で昼休み前まで寝るなんて。
寝心地がよくて頭はスッキリしてるし、目覚めもいいなんて……屈辱的。
「たまちゃんの寝顔、かわいかったよ」
至近距離で甘くとろけるように微笑まれ、パッと目をそらすことしかできないわたし。
「サラッとすごいこと言わないで」
「うん、本音だよ。たまちゃんの髪、ふわふわしてて気持ちいいし、ずっと触ってた」
「えっ?」
またもや問題発言。まったくもって意味がわからない。
「簡単に触らないでよ」
「無理」
「…………」
「なぜかたまちゃんだけは、無意識に触りたくなる」
な、なに言ってんの。
『だけは』って、他の子にも同じことしてる証拠。
やっぱり高瀬は侮れないね。
沈みそうになる意識を必死に手繰り寄せて、そのままポイッとどこかへ投げる。
落ちたくない。
髪を下からすくわれて、高瀬の色っぽい唇が持ち上がった。
艶っぽい笑顔は心臓に悪すぎる。
一瞬で熱を全部持っていかれて目が離せなくなった。



