もしかして、クリスマス楽しみじゃない?
それともわたしのテストの点数に呆れてる?
あれだけ教えたのに、そんな点数しか取れないのかよって……。
いや、高瀬はそんな人じゃない……きっと。
じゃあなに?
なんなの?
そう思っても聞けなくて、あっという間に終業式の日がきた。
明日から冬休みなので周りはみんな浮かれてる。
もちろんわたしも。
終業式で体育館に向かっていると、隣にいた高瀬と目が合った。
「ねぇ、最近様子が変だよね?」
「んーん、べつになんでもないよ?」
うそ。
だったらなんでそんなに距離をあけて歩いてるの?
人ひとり分の距離がとても寂しい。
付き合ってないときは距離感がおかしいほど近づいてきてたくせに。