「なにその反応」
唇を離した高瀬の声さえにも、めまいがする。
「かわいすぎるんですけど」
熱い吐息と一緒に吐き出された言葉。
も、もうダメ……。
「ゆ、許して……高瀬」
「まだだめ」
そう言われて、再び首筋に高瀬の顔が沈んだ。
チクッとしたような痛みが走って、思いっきり吸われているんだとわかる。
「んっ……っ！」
も、もう。
高瀬……。
手でグッと胸を押し返すと、ゆっくりと高瀬はわたしから離れた。
「そんなに潤んだ目で見られたら」
艶っぽい表情でわたしの頬に触れる高瀬の指先は、驚くほどに冷たくて。
「理性なんて簡単に壊れるよ」
なにを、言ってるの。
「たまちゃんって、ほんとズルい」
押し倒されているのはわたしで、覆いかぶさっているのは高瀬。
それなのに……。
なんでそんなに余裕がなさそうな顔をしているの？
「振り回される俺の身にもなってよ」
振り回される……？
それは、こっちのセリフだよ。
触れられたところがじんじんして、熱を帯びていく。
