黒羽くんは私からホウキを奪い取り、乱暴に投げ捨てると私の両手を包みこんだ。
「ふぇ?」
「手、つめてえしカサカサだ。今度手袋もハンドクリームも買ってやるからそれまではおとなしくおれの言うこと聞いてろ」
黒羽くん、そんなこと心配してくれてたんだ...。
「なんか、マジでごめん。さあやに心配かけてないつもりだったけど、心配させてたみたいだし。その禊ってわけじゃねえけど、掃除くらいやらせてくれ」
「うん...分かった」
前々から思ってたけど、やっぱり黒羽くんは律儀だ。
わがままでめちゃくちゃな時もあるけれど、最終的には筋を通す。
そういうところ、素直に尊敬してる。
「じゃあ、後はよろしくね」
「ちょっと待て。最後に1つ。23日、おれは9時に出てバス停で待ってる。一緒に出ると色々厄介だからな。さあやは半過ぎで大丈夫だ。どこに向かうかは当日までのお楽しみな」
「うん。楽しみにしてるよ」
一体私はどこに連れていかれるのだろう。
しゅうくんの時とは違うドキドキが心臓を忙しく働かせていた。
「ふぇ?」
「手、つめてえしカサカサだ。今度手袋もハンドクリームも買ってやるからそれまではおとなしくおれの言うこと聞いてろ」
黒羽くん、そんなこと心配してくれてたんだ...。
「なんか、マジでごめん。さあやに心配かけてないつもりだったけど、心配させてたみたいだし。その禊ってわけじゃねえけど、掃除くらいやらせてくれ」
「うん...分かった」
前々から思ってたけど、やっぱり黒羽くんは律儀だ。
わがままでめちゃくちゃな時もあるけれど、最終的には筋を通す。
そういうところ、素直に尊敬してる。
「じゃあ、後はよろしくね」
「ちょっと待て。最後に1つ。23日、おれは9時に出てバス停で待ってる。一緒に出ると色々厄介だからな。さあやは半過ぎで大丈夫だ。どこに向かうかは当日までのお楽しみな」
「うん。楽しみにしてるよ」
一体私はどこに連れていかれるのだろう。
しゅうくんの時とは違うドキドキが心臓を忙しく働かせていた。



