部屋に戻り、ベッドに横になった。


心を落ち着かせるべく、枕に顔を埋め、ヴ~と唸っていると、ドアが音を立てた。



「さあやん、ぼくぅ。テスト無事に終わったしぃ、ちょっとだけぼくと遊んでぇ」



凜くんの最近の流行はトランプ。


昨日は青波先輩と八代先輩と凜くんと私の4人で七並べを3回やった。


意外にも策士な凜くんは3戦3勝。


私は1度も勝てなかった。


トランプの才能は生憎ないみたいだから、やってても惨めになって辛いだけなんだけど、一緒にやってあげるか。



「分かった。今行くね!」