ワタシはロボット 第2話



「え……っと、さっきから何を声あげていらっしゃるんですか?」







「『いらっしゃる』……って! お前家来かなんかなのかよっ」







「え? いえ、ロボットですけど?」







「あ…ダメだ。頭おかしくなりそう…。っく」






??? さっきから伊織様は何をしてるんだ?







「えっと、声を上げてるのはなんですか?」







「…あー、そっか。まだ「笑う」って言葉教えてないか。お前、教えて育つタイプだもんな」






漸く(ようやく)声を上げるのをやめた伊織様はそんなことを呟いた。







「『ワラウ』?」







「うーんと、それだと動詞になっちゃうから、「笑い」で覚えて」








『ワライ』…?







「それって、なんですか?」