窓から差し込んだ光に目を覚ました。

微かに頬が濡れている。


目に違和感を感じて手鏡を探し、顔をうつした。
赤くなっていることを確認し、ため息をついた。

また、私は泣いていたのか。

貴方の夢を見た。

何度目だろうか。貴方を夢に見て、泣いて起きるのは。

嫌になる。
本当に嫌になる。

こんなの悪夢の他なんでもない。





朝から最悪な気分だ。

いっそ出会わなければよかった、と小さく呟いて、顔を洗いに行くために立ち上がった。



何の変哲もない一日が、今日も始まる。