君のハグに
愛がなくてもいいよーーだ。

性欲を満たしてくれればいいです。


ピンポーン

考え事を沢山してるうちに彼の家に到着。
「はーい」
と玄関からお出迎え。

「学校の帰り?」
「うん、そだよ、ちょうどよかったわ」

あ。
ゴリゴリの関西弁で行くけど
勘弁してください。

「あったか〜外寒かってん」
「よう来たなぁ、コート貸して」

さり気ない優しさ。
そして爽やかな横顔。

やっぱり、顔はかっこいいなぁ。
彼氏にしたい顔ではある。

だけど

セフレから彼女に昇格する可能性は
ほぼ0ってわかってる。

だから好きになったって無駄。


「風呂入る?」
「入る!」


出会い系で知り合った竜也くんは
私の2個上。大学4回。
もう内定も決まってて卒業待つだけだから
本当に暇らしい。

暇でもいいよ。
誘ってくれるのは素直に嬉しいし
こんなイケメンのセフレになれるだけで
後衛に思います。


「あー、ユニットバス狭」
ぼそっと悪口。


ジャーーーー

遠慮なくシャワーの水を流す。