添い寝ふれんど






未生の後を追うように、私も更衣室からでる。

私たちの職場は、大学病院。
私と未生はこの大学病院で医療秘書として働いている。

「瀬名さん、おはようございます。」

持ち場である受付に向かっている途中で声を掛けられ振り向く。

そこには、小児外科医の三科先生が立っていた。

「三科先生、おはようございます」

三科先生は、若手の医者で医者にはあまりいない物腰が柔らかく優しいと密かに人気がある先生。

未生情報によると、若くて優しくて先輩からの信頼も厚い彼は独身のようで、狙っている人もいるとかいないとか…。

私は挨拶を終え、軽く頭を下げ歩き出そうとすると

「あ、瀬名さん、ちょっといい?」

と、三科先生に呼ばれた。

「はい、なんでしょうか?」

私は再度、三科先生の方に体を向ける。