俺は、凛花の教室まで戻った。
「和真くん……っ!……七奈は……?」
「それがな……」
俺はそこで口が止まった。
「ねぇ、七奈はどうなるの……?死んじゃうの……?」
俺は口をつぐんでいる。
「ねぇ……、和真くん何とか言って――」
「うっせぇよ!とにかく、七奈の状況は俺には分かんねぇんだよ……っ!」
「先生は何も言わなかったの……?」
「ああ。とりあえず、分かんねぇって……。とりあえず今の見解は貧血だって……。訳わかんねぇよなぁ、頭痛ってだけで貧血とかよぉ……」
俺は、そこまで言って凛花の方を見た。
すると、凛花は泣いていた。
「大原……?」
