記憶を失ったキミに、100本の薔薇を。





「――俺、保健室行ってくる」









「えっ、和真くんっ!?」









凛花の言葉なんて無視して、俺は保健室まで行った。









俺は保健室に着くと勢いよくドアを開けて、七奈のところまで行く。









「こらっ、天野さんっ!!」









保健の先生がそう怒る中、俺は「七奈が危ないんです先生っ!!」と保健の先生に両肩を掴んで必死に言っていた。









「天野さん、落ち着いて。七奈さんは危ない状況じゃないわ。ただの貧血よ。安心して。すぐ回復するわ」









ゆっくりとした口調に、俺は腹が立って仕方がない。









「待ってください先生っ!七奈、昨日から頭痛なんですよ!?どこを根拠にそんなことが言えるんですか!?」