好きになってはいけません。





車は3列シートになっていて、2列目に蒼、
3列目に私と芽依が座った。


どうやらもう一人迎えに行くみたいで、蒼の隣が空席になってる。



車に揺られてる間に、芽依にさっきのことを聞いてみると、はぁとため息をついて教えてくれた。



「……合コンの時、友樹くんがあたし狙ってたみたいでさ。
あたしも人数合わせで行ったみたいなモンだったし、途中で抜けた柚たちのことも気になってたから、あんまりその後楽しむ気力がなかったんだけど…友樹くん、めっちゃアタックしてきてさ。
帰り際に連絡先交換してって言われたけど…あたし逃げちゃって…」


「いやだったの?友樹くんと連絡先交換するの」


「……そういう、わけでは…。
でも、どうせ会うの今回だけなのになって思ってたから…断ったというか…」


「今日で2回目だよ」


「だよね……」