好きになってはいけません。




「よー蒼!
みんな揃ってる……あーーー!!」



車の助手席から顔を出した男の子は、たしかに合コンの時に見たことある。


その男の子は芽依に目をやると急に大きな声をあげた。



「芽依ちゃん!
会いたかった!!」


「あたしは会いたくなかった…」



デレデレ顔の友樹くんと、相変わらずげっそり顔の芽依。


どういうことだろう?と蒼と視線をあわせると、「なんだよ」ってまだ不機嫌そうに言われた。



「……べつに!!」



いつまで怒ってんのよ。


蒼に聞いても無駄だと思って、車に乗った後に芽依に聞くことにした。