『我慢する』と小さな声で呟くのが聞こえた。
……ごめんね、クマくん。困らせるようなこと言って。
これは、“幼なじみ”として行くものだから…
だから、私がちゃんとしなくちゃ。
*
翌日。
「は〜。よくクマくん許してくれたね?」
「だよね…。懐広すぎるよ…」
「クマくんに心配かけないためにも、
あたしがちゃーんと監視しといたげる!」
どん、と自分の胸を叩いて『任せなさい!』と言う芽依。
合コンで知り合ったとはいえ、蒼の学校の友達なら私一人じゃアウェイすぎて…
蒼に芽依も連れてっていいか交渉し、『鮎川ならいいよ』というから芽依も誘った。