「これが目的で来たんだよ。
なのに柚が余計なことするから…」
「余計なことしたのは蒼じゃん！？」
なんでもすぐ人のせいにするな！
「……ていうか、
なんで私を誘うの？」
「……それは…」
何か考え込むように眉間にシワを寄せ、黙り込む蒼。
じっと蒼を見つめて言葉を待っていると、私と視線を合わせた蒼が『うっ…』と瞬時に視線を逸らした。
「……なんとなくだ！なんとなく！」
「……は？」
「誘ってきたヤツが、昨日の合コンにいたヤツだから、
顔合わせたことある柚なら来やすいかなって思っただけだ」
フン、とまたそっぽ向いてしまう蒼。
顔合わせたことあるって…昨日が初めてだけどね。
