「……冗談やめてよ」


「冗談じゃねぇよ。
昨日は邪魔されたけど、しるしだってつけてやってもいいんだぜ」



『ほら、抵抗してみろよ』と私の手を掴んでベッドに押さえつける。


もちろん、解こうとしても蒼の力には敵わなくて…。


ずっと冷たい瞳で私を見る蒼が…怖くて。



じわ、と視界が滲んだ。



「……柚」


「……ひ、どいよ、蒼。
遊び相手なら、他をあたってよ…」



思わせぶりは、やめてほしい。


私、


蒼のこと、好きだったんだよ…。



ちょっとでも、触れられたら


心臓、うるさくなっちゃうんだよ。