……なんだ、そういうこと。


遊び相手がいなくて、イライラしたってことですか。



「……ほんと最低」


「は?」


「私は……蒼のおもちゃじゃないから」



思い通りにならないからって、私のせいにしないでほしい。



「お前みたいな生意気女、
おもちゃにしても面白くねぇよ」


「……だったら寝不足を私のせいにしないで」


「……そーいうとこ。
マジでイラつく」



蒼の、怒ったような声が聞こえた後、


視界がぐるんと反転した。



「あ…あお…」


「昨日みたいに、気持ちよくしてやろうか?
……キスだけじゃなくて、その先まで」


「は!?」


「……昨日クマとしたんだろ?
どっちがいいか、試してみるか?」



私の上にまたがって、私を見下ろす蒼は…昨日みたいな、イタズラな笑みなど浮かべていない。


冷たく、私のことを見下ろしている。