好きになってはいけません。

「クマに合コンに行くこと言ったの？」


「……言ってない」


「ふーん。
じゃあ…黙っててやるから今日だけ俺の彼女になってよ」


「はぁ！？」



意味、わからん！！！


ぐいぐい体を寄せてくる蒼の胸を、精一杯の力で押してみる。



「全力？それ」


「ふんぬぅーーー！！」


「そんなんで本当に、誰にも捕まらずに逃げれると思ったのかよ」



蒼の手が、私の頬を押しつぶして。



「……男、なめてんじゃねーぞ」





蒼の唇が、私の口を塞いだ。