「こんにちは」


「あ…こ、こんにちは!」



突然声をかけられて、反射的に挨拶する。


……もしかしてこの人たちが、合コン相手?



「西条くん、待ってたよ!」


「ごめんね、ちょっと遅れちゃって」



声をかけてきたのは、西条(さいじょう)さんという人で、先輩と知り合いみたいだった。


……知り合いじゃなきゃ、あの学校の人と合コンなんてセッティング出来ないよね。



あれ、でも


こっちは4人だけど、向こうは3人しかいないような…?



「あれ?
4人って聞いてたけど…」


「あー…1人ちょっと遅れる。
なんか、トラブってるらしくて」



西条さんが、苦笑いする。


1人少ないなら尚更…居づらいな…。