寝言のことも、
本当は全然納得してない。
「どうしたら信じてくれんの?」
「……知らないっ」
「本当に、笑美はただの友達」
「……寂しい時はいつも一緒にいたくせに」
「それはなんつーか…
笑美は母ちゃんみたいなもんだから」
じっと私の目を見て言う蒼が、嘘を言ってるようには見えない。
……本当に?
本当に笑美さんとは…何もない?
「……そうだとしても、
海行った時から思ってたけど…スキンシップ激しい気がする…」
「スキンシップ激しかったか?」
「笑美さん…よく蒼の腕に抱きついてた…」
蒼はどうも思ってないかもしれないけど
笑美さんは、蒼をただの友達だと思ってないんじゃないかな。



