なのに、
蒼と同じ駅で降りてた。
駅の近くのショッピングモールに、2人で入っていくところまで見たもん…。
「柚」
「……」
「…かわいすぎて、爆発しそう」
蒼が突然、
耳にキスをしたり、髪を分けて首筋にキスをしてきた。
「蒼…っ」
「ん?」
「私、怒ってるんだから!」
顔を上げ、
むぅ、とちょっと頬を膨らませて蒼を睨むと、
蒼がはぁ〜…と息を吐きながら顔を隠した。
「柚…かわいすぎるって」
「そんなことどうでもいいの!
……なんで笑美さんと一緒にいたの…」
「だから、たまたま帰りが一緒になっただけ」
「……嘘。
絶対下心あるくせに」



