チャラくて、女の子の扱いなんて慣れすぎてて。
好きになっても無駄だって。
好きになっちゃいけないって思ってたのに。
「柚、おいで」
「…〜〜っ」
とびきり甘い幼なじみに、
『ゆず、すき』
『わたしもあおいくんすき!』
あの時から、もうとっくに溺れてた。
「やっぱり柚の部屋で寝ようかな」
「……いいよ」
「え」
「2人で抱き枕の取り合いだね」
好きになってはいけないね。
心臓、もたなくなっちゃうもん。
でも、とびきり幸せをくれるから
蒼を好きになって、よかった。
「……(俺は柚を抱き枕にしてぇな)」
*おわり*



