正座したまま、上目遣いで蒼を見ると、
蒼は『は?』と眉間にシワを寄せた。
「付き合ってねぇの?俺ら」
「いや…それは私が聞きたいといいますか…」
「……金曜日から、俺は柚と付き合ってる気でいましたけど」
正座する私の前に、胡座をかいて座る蒼。
膝に肘をつけて頬杖をつき、ムス、とした表情で私を見ていた。
「……いやぁ…あの、
付き合うって話…出てなかったなぁって…」
「……普通に、両想いなら付き合うんじゃねぇの?」
「両、想い…」
「え、違ぇの?」
「違…くない、けど…
蒼…私のこと遊び相手の1人だと思ってるんじゃないかなぁ…とか…」
私は、蒼が私を特別に思ってくれてるって信じてるけど…
付き合うってハッキリ言われてないから、もしかして嫌なんじゃないかとか…不安になる。



