横で眠る蒼の頬をぷにっとつついた。



……肌スベスベだ。


寝顔までイケメン…。寝顔くらいブサイクになってもいいのに。


こんな蒼が…私のこと好き…なんて…



「私の方が、夢見てるみたい…」



蒼に体を寄せて、


蒼の胸にすりすりと頬を擦り付ける。


ふわっと香る、蒼の家の柔軟剤の匂い。


そうやって、夢じゃないんだよね?って自分の体に教えてると


ぎゅぅっと強く抱きしめられた。



「蒼…!
起きてたの…?」


「あんなかわいいことされたらな」


「……!!」



頬擦りしてたのバレてた…!!



「……あぁ…俺の腕の中に柚がいる…。
マジで、夢じゃねぇよな」


「……うん」


「柚」



私を抱きしめたまま、私の耳に唇を寄せて…




「愛してる」



今まで聞いたことないような、


とびきり甘い声で囁かれて。



ドキドキしすぎて、しばらく蒼の顔が見れなかった。