好きになってはいけません。




「……本当に、俺が好きなの?
一時の気の迷いじゃない?」


「違うよ…!
私…ずっと前から…」



子どもの時から…



「……あおいくんがすき」



蒼の手をぎゅっと握ると


蒼が、私にもたれかかってきて


そのまま2人でベッドに倒れ込んだ。



「あ…蒼…?」


「……夢じゃないよな?」


「……え?」


「ずっと…俺のこと好きでいてくれたの?」



私を潰さないように横に移動した蒼は、優しく頭を撫でてくれる。


あまりに優しく微笑むから、布団で顔を隠した。



「……ず、ずっとじゃない…
クマくんのこと真剣に考えてた時もあった」


「嘘でもずっとって言っとけよ」



蒼の冷めたツッコミが飛んできて、チラ、と布団から顔を出して視線を合わせた。



「……でも、蒼が私の中から消えることはなかった…」