ずるいよ。
自分は、他に好きな人がいるくせに
自分のこと好きかなんて、聞かないでよ…。
「…………すき」
「柚」
「……」
「もう一回言って」
蒼の、優しい声が聞こえる。
さっき別れた時は、すごく冷たい声だったのに…
幻聴じゃないかっていうくらい、優しい声。
だから…逆らえない。
「蒼のことが……す──…ん…っ」
『好き』って言い終わる前に、
蒼に唇を塞がれた。
今度は、触れるだけじゃない。
あの、痺れるような…甘いキス。
「あお…い…?」
「柚……かわいい」
「!?」
え、ちょ、どなた!!?
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…