びっくりして、
その拍子に、脚から力が抜けた。
「おっと」
倒れそうになった私を、蒼が支えてくれて、
私を支えながら、ベランダから部屋の中へ移動した。
「……あ、お…」
なにがなんだかわからない私をよそに、
蒼は私をベッドに座らせた。
「柚」
蒼は、ベッドに座った私の前にしゃがんで、上目遣いで私を見上げてくる。
その時、両手を握られて、ドキドキと心臓の音が加速していくのがわかった。
「……蒼…」
「柚……
俺のこと、好き？」
まっすぐ私を見て、放たれた言葉に、
顔を俯かせた。
「柚、」
「……」
「教えて」
