めちゃくちゃ自分を大事にしてくれて、すっげぇ優しくて、
身長たけぇし体もでかいし、男としてかなり頼りになると思う。
そんなクマより、女遊びばっかしてる俺が好きって…
───勘違いだろ。
「……気の迷いなんて、言うなよ」
「………」
「柚だって、
お前が遊び人なのわかってて言ってんだから、
気の迷いでそんなこと言わないだろ」
買っていたコーヒーを持って、クマがガタッと椅子から立ち上がった。
「……俺からはこれ以上はなにも言えない。
あとは、柚に直接聞いてくれ」
じゃあな、と俺に手を振ると、クマは先にコンビニを出て行った。
……柚が、本当に俺を好き?
あとは柚に聞けって言われたけど、
すぐにでも聞きたくて、
食べかけのシュークリームを急いで食べて、駆け出した。