クマが、最後の一口を食べて、カップを置く。
俺の心臓は、その間ずっと、ドクドクと激しく動いていた。
「……柚が、そう言ったのか?」
「そうだね」
「俺、のこと、好きだって…?」
「……そうだね」
信じられなくて、ニヤけそうになる。
でも、それまで俺がしてきたことを思い出して…目を伏せた。
「……蒼?」
「俺は……散々遊んできたし、
たぶん…柚が俺を好きになったのも…
ちょっとからかったのが、柚には初めてだったからじゃないかって…」
「からかったって?」
……合コンの時は、クマに隠そうとしてたのに
俺から言って、ごめんな、柚。
「……柚と、キスした」



