好きになってはいけません。




でも、怖いもの見たさってやつかな。


目を……逸らせなくて。



クマと柚が抱きしめあってたのを見て、一気に血の気が引いていった。



……あぁ、そっか。


両想い…だもんな…。



お互いの部屋のカーテンが開いてるのに、こっちに見向きもしない柚。


それだけ俺が…柚にとってなんでもない男なんだって思い知らされた。



……でも、これでよかったんだよ。


俺が柚たちと違う高校を選んだのも、


勉強に追われれば、忘れられると思ったから。


結果は、女と遊ぶことで忘れようとしてたけど


なんでこんなにも、忘れられないんだろう。