『ずっと……“ただの幼なじみ”だから』



蒼に、言われてしまった。


ハッキリと、フラれたんだ。



「……っ」



蒼から受け取ったタオルに、たくさん涙の跡をつけた。



きっともう、蒼の隣にはいられない。


幼なじみって言われても、溢れる涙でもうわかってる。




私は蒼が好きなんだ。



……“幼なじみ”には、戻れない。