放課後。


クマくんは部活で、芽依と2人で帰ることになったから、


歩きながら芽依に昨日のことを話した。



「え!
蒼くんが寝言で笑美さんの名前を…!?」


「……うん」


「……そうだったんだ…。
ごめんね柚…あたしが勝手なこと言ったばっかりに…」


「芽依は悪くないよ!
ちゃんと、自分の気持ち言わなきゃとは思ってたし…」



結局、言えなかったけど…。



「……蒼くん、絶対柚に気があると思ってたのに…」


「蒼にとって私は、“幼なじみ”なんだよ。
他の女の子とは違う…けど、

それ以上にはなれないんだと思う…」



しゅん、と肩を落として歩くと、芽依が隣で励ましてくれた。