好きになってはいけません。










……緊張してきた…。


体調不良って聞いただけだから、風邪なのかなんなのかもわからないし…


とりあえずスポーツドリンクとか、熱があった時用に冷えピタを買ってきた。



学校が終わって出来るだけ急いで帰ってきた私は、


一旦家で着替えた後、蒼の家へ向かった。



───ピンポーン…



インターホンを押してみるも、出てくる気配がない。


何度も鳴らしてみたら、


ガチャと玄関のドアが開いた。



「あ、蒼…!」


「……迷惑」


「え…っ、あの…!」



顔を覗かせた蒼は、一言そう言ってすぐにドアを閉めた。


……う、負けない!



またインターホンを何度か鳴らすと、


ガチャとドアが開く。