友達に戻っても、クマくんは平気で私の頭を撫でる。
たぶん、クマくんのクセなんだと思う。
「…泣きそうな顔、させたかったわけじゃないんだ」
「……うん」
「ごめんね」
私が暗い顔するから
クマくんも暗い顔になる。
……“友達”に戻ってくれたのに
“友達”だった時、どんな風に接してたかわからない。
それだけクマくんが
私を大事にしてくれてたから…
優しくしてくれてたから。
クマくんを怒らせて、
また怒らせたくなくて…
ごめんなさいって、申し訳ないって気持ちを伝えないといけないって、思ってるから…
“いつも通り”が、出来ない。



