「……柚」
「……はい」
「話したいことは…わかってるよね?」
蒼がいなくなって、クマくんと向き合うと
クマくんが私の頭を撫でた。
「……ゆっくり話そう。
柚の家に行ってもいい?」
「……はい」
クマくんには、本当にひどいことをしてる。
俯いてただ『はい』と言うことしか出来なかった。
*
家に着いて、クマくんを私の部屋に連れて行く。
ここまで来るのに、私は一度もクマくんの顔を見れなかった。
「……」
「……」
2人で私のベッドに腰を下ろす。
それまでもそれからも、沈黙が続いて。
突然クマくんがドサ、とベッドに横になった。



