好きになってはいけません。





「……柚」


「……はい」


「話したいことは…わかってるよね?」



蒼がいなくなって、クマくんと向き合うと


クマくんが私の頭を撫でた。



「……ゆっくり話そう。
柚の家に行ってもいい?」


「……はい」



クマくんには、本当にひどいことをしてる。


俯いてただ『はい』と言うことしか出来なかった。












家に着いて、クマくんを私の部屋に連れて行く。


ここまで来るのに、私は一度もクマくんの顔を見れなかった。



「……」


「……」



2人で私のベッドに腰を下ろす。


それまでもそれからも、沈黙が続いて。


突然クマくんがドサ、とベッドに横になった。