好きになってはいけません。




「……いや、ここでいい」



嫉妬してても、それは幼なじみとして離れていくのが嫌とか…たぶんそんな気持ちだと思う。


そうだとしても、柚が泣きそうな顔するから…行かない。



「蒼ってさ、
柚ちゃん狙ってるの?」


「………さぁ」


「だって変だよ。
合コン相手とこうやって泊まりで遊ぶなんて…今までなかったじゃん」



あの合コンは…


柚が来るなんて思ってなかったし。


柚がいなかったら、テキトーに女持ち帰ってすぐ関係も切ってたと思うけど…



柚はそういう風に見れる相手じゃない。



正直あの時、柚はもうクマと別れて合コンに来たんだと思ってた。


チャンスだと思った。


でも…ただの人数合わせで、別に合コンに来る男なんて眼中になかった。


……って、わかってるのに


悪あがきして、なんとか柚の目に入んねーかなって思ってしまった。