『おやすみ』と言うけど、蒼はベッドに入ろうとしない。
寝るどころか、携帯をいじり出したし…
………
「……蒼」
「なんだよ」
「……笑美さんのところ、行くんでしょ…?」
ベッドで横になったまま、蒼に問いかけると
蒼は気まずそうに視線を逸らした。
……やっぱり、行っちゃうんだ…。
「……別に何もしないし、
ここに居ようが、笑美の部屋に行こうが同じ」
「…だったらここにいればいい」
「柚が俺と2人は嫌だろ?」
「……や、じゃない…」
じっと蒼を見つめる。
蒼と視線が絡まって…
蒼が先にフイッと逸らした。
「……クマがいるのに」
「……」
「──煽るようなこと言うな」



