「あ、蒼…?」
おそるおそる声をかけると、蒼がはぁぁ〜〜と一つ大きな息を吐いた。
「これで窒息死したら間違いなく天国いける…」
「……へ?」
私が蒼の頭にしがみついてると、私の胸が蒼の顔にあたってて…
蒼がスリスリと頰をそこに擦り付けてくるから、すぐさま蒼から離れた。
「な…っ、変態!!」
「だって柚がそれ押し付けてくるから」
「わざとじゃないし!!」
やっぱり蒼は変態だ。
こんな恥ずかしいこと、恥ずかしげもなくやるんだからやばい。
今度こそ蒼から離れた場所に行こうと思ったら、
バシャン、と水面が揺れる音がして
ぎゅっと蒼に抱きしめられた。