「み、みんなに、
蒼と私がその…変な関係って、勘違いされちゃう…かも…」


「?
いいじゃん、それで」


「よ、良くないでしょ!」



だって、


笑美さんとか…絶対蒼のこと好きそうなのに…。



「……いいじゃん、今だけは。
クマのことも忘れて、俺にその気になってくれればいい」



“そのしるしが消えるまでの間だから”



耳元で囁かれて、ゾクっとした瞬間。



「えっ、ちょ、わぁっ!」



蒼が急に私を抱え上げて、海に向かって走り出した。



「ちょ、蒼!?」


「うだうだ言ってないで
さっさと海入るぞ」