好きになってはいけません。



「知らない人ばっかで退屈してたんだろ。
見てたらわかるだろ。気付いてやれよ」


「……蒼は、そういうのすぐ気付くよな。
だから、モテるんだろうな…」



今俺のことはどうでもいいだろ。



「嫌われたくないなら、構ってやればいい。
かき氷でも買ってやれば?」



顎で店の方を指すと、


気合いでも入れたのか、『よっしゃー!』と叫びながら店に入っていった。



……騒がしいやつ。


そこが友樹のいいとこだけどさ。