偽りのキス


清田くんがいつも行ってるショップに寄った



清田くんは
セーターとマフラーを選んでた


背が高いからニットがよく似合ってた




「お!律、彼女〜?」

店員さんが律に話し掛けてきた



彼女って、私かな?


私は申し訳なくてうつ向いた


きっと私みたいなのが彼女だって
清田くん、思われたくないだろうな…




「彼女だったらいいけど…
まだ彼女じゃない」

清田くんが私を見ながら言った




「可能性を信じて…
マフラー、ペアで買ってきな!」




「店長、上手いね!
じゃあ、バイト代入ったし…
まだ付き合ってないから
色違いで!」




清田くんは
私にマフラーを買ってくれた