どんなきみもだいすき


 『…あのさ』

 『ん?』

 『来週から学校だろ』

 『うん』

 『この紙、一応…鞄の中に入れとけば』

 そう言われて、スッ―…っと紙を渡された。


 『あんた、鈍臭いから落とし兼ねないけど』

 と、どこか不安気げに話す。

 『大丈夫。鞄の中から出さないようにするね』

 『…あんたの大丈夫は信用にならない』

 『そんな…』

 『いつも、大丈夫って言ってても大丈夫じゃない事の方が多かったし』

 『…うん。そうだね』


 お兄ちゃんの言う通りだった。

 確かに大丈夫じゃない事の方が多くて

 いつも、周りの人達に心配されてたっけ…。

 そんな懐かしい思い出に浸りながら

 紙を受け取った――…