どんなきみもだいすき



 『お兄ちゃん…』

 あまりにもいきなりすぎて驚いて

 ただ、お兄ちゃんの心臓の音を聞くしかなかった。

 『お兄ちゃん……心臓の音、速い…よ』


 『………』


 お兄ちゃんは無言。

 そんなお兄ちゃんの様子が気になって

 ふと顔を上に上げた――…


 『っ………』

 眼鏡姿のお兄ちゃんは、普段とは違って

 また、かっこよくてドキドキと…心臓が鳴り始めた。


 『…なんでそんなにかわいいの、あんた』

 『…え』

 いきなりそう呟かれて、ただ…お兄ちゃんの言葉を待った。