『…書けた』
お兄ちゃんは眼鏡を、くいっと持ち上げて
みいに目をやった――…
その仕草に思わず、ドキッ―…っとして胸が高鳴り始める。
『………』
そんな、みいの思いを察していた奏多は
また眼鏡を、くいっと…押し上げた。
みいは、そんな奏多を見て視線を逸らした――…
『こ、これは…机の席順?』
みいは、咄嗟にこの空気を変えようと言葉を発した。
そんなみいに合わすかのように、奏多も空気を変えた。
『あぁ。あんたはここの席でしょ』
『うん、前がえみちゃん』
『あんたに好意を抱いてる男はこの星マーク☆で書いた席の奴等』
『…こんなに』
『…で、黒色の星マーク★で書いてるのが橘さんに好意を抱いてる奴等』
『…全員に近い。でも、えみちゃんのはみいのより数が少ない…』
どうしてかな…と、考えるみいを見て
奏多は、はぁーっと、ため息をついた。
