どんなきみもだいすき



 『…許さないから』



 耳元で掠れた声で囁かれた―――…

 みいは身体中が熱くなってきて

 潤んできた目で…奏多を見上げる。


 『…そんな目で俺を見るなよ』

 『え……?』

 『今日、一日あんたのその潤った目で見られて心臓が五月蝿かったんだよ…』

 『お兄ちゃんも…?』

 『も…って何』

 みいは、奏多の目を見た――…


 『みいも…お兄ちゃんのあの目で見られる度に、心臓がドキドキして、止まんなかった』

 『………っ』

 お兄ちゃんは眉を下げて、どこか切なげな表情をして…

 袖で口元を隠していた――…