スーツの袖で口元を隠す奏多。
『…お兄ちゃん言って?』
みいは奏多を見上げて言った。
『…わかった』
『勉強とか人間関係とか恋愛とか、わかんないことがあったら、いつでも相談してきていいから』
『…あんた、一人ですぐ抱え込んで心配だから』
真剣な顔で、そう言われた。
『…もし、相談せずに一人で抱え込んだりしてたら』
『えっ』
奏多が、みいにゆっくり近づいてくる――…
みいは後ずさりになってしまって…
トンッ――…
後には背中に壁があって…前は奏多に挟まれて
両腕を壁に押し付けられ、
顔が近づいてきた――…
