どんなきみもだいすき


 それから、部屋の前に着いた。


 『お兄ちゃん、手ありがとう』

 『…別に』

 『お兄ちゃんいつもクールだよね』

 『…いきなり何』

 『ん~ん、なんでもない』

 『………』

 『………』

 また沈黙になる。



 『『あのさ『あのね』』



 互いの声が被った。

 びっくりして目を少し見開く。

 『お兄ちゃんから言って…』

 『…いや、あんたからでいいよ』

 少し照れくさくて、ドキドキし始める心臓。