メレディスがそう言って美砂をギュッと抱き締める。ふわりといい匂いがして美砂は目を細めた。

「美砂、俺のことも忘れないでね。こんな可愛いペットを飼うのが夢だったんだから」

メレディスを押しのけ、シャノンが美砂の唇に近いところにキスを落とす。

ふわふわと美砂の心の中に不思議な気持ちが生まれた。あれほど帰りたいと思っていたのに、今では魔法使いに愛されて大切にされるのも悪くないと思っている。恐らく美砂の気付かぬうちにシャノンかメレディスが魔法をかけたのだろう。

「よろしくお願いします」

美砂がぺこりと頭を下げると、二人は顔を見合わせてニヤリと笑う。そして、「よろしく」と言いながら美砂の両頬にキスを落とした。