暗い街の中でしか


居場所が無かった。


「ねえねえ、これからカラオケ行かん?」


男に囲まれた。


走って逃げた。


夜の男は優しい。


その優しさで身体を


弄ぼうとする。


私は誰ですか?


こんな暗い街にいても


偽りの愛があっても


脱出できなかった。


一人も身内のない私には


寂しさを紛らわしてくれる


都合のいい女になってた。