うさぎさんをフォークに挿して先輩の口元まで近づける。



ニコニコ笑顔で口を開け、味わって食べられる。




シャキシャキと音がして気に入ったのかもっともっと、と要求される。




それに従って可愛い王様に与えればあっという間になくなった。



お皿を持ってキッチンに行き、パパっと使ったものを洗っていく。




先輩は二階の自分の部屋に行くみたい。



そして、何か思い出したように振り向いた。



「もう、家に帰っていいよ。ありがとう」



王子に戻って爽やかな笑顔を向けてくる辺りさすが。